PROSTATE CANCER EXAM前立腺がん検査

前立腺がん検査

PROSTATE EXAM

前立腺がん検査について

前立腺がんは、男性のがんのうち、胃がんに次いで第2位となっており、罹患数が急増しています。
加齢とともに発症率が上昇しますが、早期治療によって経過が良好なことも特長です。
初期の段階では自覚症状がほとんどないため、特に50歳以上の男性には定期的な検査をお勧めします。

前立腺がんについてはこちら →
前立腺がん

検査の種類

前立腺がんの検査には、主に以下の3つが挙げられます。必ずしもすべての検査が必要ではありません。

  • PSA検査(血液検査)PSA検査
    (血液検査)

    血液中の前立腺特異抗原(PSA)を測定することで前立腺がんの可能性が高いかどうかを調べることが出来ます。 採血のみで、診断精度が高いため、がんの可能性の有無を確認するのに適しています。

  • 超音波検査超音波検査

    前立腺は体表面からでは観察できないため、超音波による画像で観察します。当院では、 お腹の上から超音波を当てる経腹エコーを用いています。

  • 直腸診検査直腸診検査

    前立腺が直腸に接していることを利用して、医師が肛門から指を入れて、直腸粘膜越しに前立腺の状態を触診する方法です。

PSA検査

精度が高く、簡単に受けることができるため、定期的なチェックにお勧めです。

PSA検査

◆PSAとは

PSAは「前立腺特異抗原(prostate-specific antigen)」の略語で、前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパク分解酵素です。
正常の場合でも血液中にわずかに存在しますが、前立腺になにかしら異常があると、PSAが大量に流れだし、血中のPSA濃度が高くなります。

◆前立腺がんとPSA値

前立腺がんになると、がん細胞から分泌されたPSAが血中に漏れやすくなり、進行するにつれて血液中のPSA濃度はさらに高くなっていきます。一般にPSA値4ng/ml未満が正常のところ、10ng/ml以上の場合には、50%以上の確率で前立腺がんの可能性があるといわれています。

但し、前立腺肥大症や前立腺に炎症を起こした場合でもPSAは高くなるため、基準値以上だからといって必ずしも前立腺がんとは限りません。
「疑い」がある、ということで、より詳しい検査を行います。

◆年齢別基準値と推奨検査頻度

年齢 基準値 PSA値
1.0ng/ml以下 1.1ng/ml~基準値 基準値以上
50~64歳 3.0ng/ml以下 3年に1度検査 1年に1度検査 診察にて
より詳しく検査
65~69歳 3.5ng/ml以下
70歳~ 4.0ng/ml以下